前回の記事(http://nannann2002.diarynote.jp/201104130114584222/)でCTGの改良(?)を行ったわけだが、
出来上がったCTGは不毛には強くなったものの重大な欠点を抱えていた。


そう、部族に勝てないのだ。(脳内シミュ結果)



レガシーのメタでいうと部族、特にマーフォークはトップメタのひとつといっても過言ではない。

サイドボードでなんとかする方法はあるかもしれないが、
トップメタに対してメインを落としてしまうのはいただけない。


では、なぜ部族に勝てないのだろうか。
色々な理由があるが、一番の要因は《炎渦竜巻/Firespout》を失ったことだろう。

そう、竜巻CTGにおいて最も大事なカードは《相殺/Counterbalance》などではなく、《炎渦竜巻/Firespout》だったのだ



この点を踏まえて、改めてCTGの改良を試みる。
雛形はもちろん前回同様このデッキだ。


4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《Tundra》
3《Tropical Island》
3《Volcanic Island》
2《島/Island》
1《森/Forest》
1《平地/Plains》

4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

4《相殺/Counterbalance》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
4《Force of Will》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3《炎渦竜巻/Firespout》
2《対抗呪文/Counterspell》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》



この中で、《炎渦竜巻/Firespout》は確定スロットとなる。

それを踏まえて土地の配分もこう変わる。

22《山/Mountains》


前回よりもスッキリしたリストになっており、より強そうな感じがする。


しかし、ここで一つ問題が生じる。


そう、《相殺/Counterbalance》がプレイできないのだ。



でも、なにも問題ない。

代替カードを探せばよいだけだ。


《相殺/Counterbalance》+《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》のコンボの役割はというと、
3マナ以下の呪文のシャットアウトだ。

その程度のことなら赤いカードでも十分代用できる。


《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar》 だ。

Pyrostatic Pillar / 紅蓮光電の柱 (1)(赤)
エンチャント
いずれかのプレイヤーが点数で見たマナ・コストが3点以下の呪文を唱えるたび、紅蓮光電の柱はそのプレイヤーに2点のダ メージを与える


打ち消す代わりに2点ダメージとなっており、
自分もダメージを食らうが、

そんなことは些細なことだ。


むしろ1枚で済む分強くなったくらいだろう。


しかし、《相殺/Counterbalance》+《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》のコンボを《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar》に変更したことでデッキ構成に変更を加える必要性が生じる。

CTGとは逆に3マナ以下の呪文を減らす必要があるのだ。

しかし、全体として重くなってはドラゴンストンピィのように安定性が無くなってしまうだけなので、点数で見たマナコストだけ重いスペルを採用していきたい。

具体的は以下のカード群だ。


《パーディック山のドラゴン/Pardic Dragon》
《炎の投げ槍/Flame Javelin》
《火炎破/Fireblast》
《Pyrokinesis》


《パーディック山のドラゴン/Pardic Dragon》

待機呪文は点数で見たマナコストより軽いコストでプレイできるため、
《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar》と相性がよい。
その中でも《パーディック山のドラゴン/Pardic Dragon》は相手が呪文をプレイする程場に出るのが遅くなるというデメリットが、
プレイを抑制する《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar》とシナジーを形成している。


《炎の投げ槍/Flame Javelin》

《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar》下で最もプレイしやすいスペルの一つだ。赤単デッキであれば3マナ4点火力として運用が可能だ。


《火炎破/Fireblast》
《Pyrokinesis》

ピッチスペルももちろん相性がいい。
《Pyrokinesis》はダメージを受けつつ出してきたクリーチャーの除去に、《火炎破/Fireblast》は最後の一押しに使えるだろう。


これらのカードを元のデッキのマナカーブに合わせていれることで、
従来の安定感を失わずに、マナコストをあげることができるだろう。


最終的なデッキは以下の通りだ。


22《山/Mountain》

3《パーディック山のドラゴン/Pardic Dragon》
4《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar》
4《炎の投げ槍/Flame Javelin》
4《火炎破/Fireblast》
4《Pyrokinesis》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
4《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》
4《真髄の針/Pithing Needle》
3《槌のコス/Koth of the Hammer》



これで完璧だ。

え? これじゃCTGとは呼べないって?

じゃあ、代表的な3枚のカードの名前をとって

Pyrostatic Pillar
Pardic Dragon
Pyrokinesis

で、PPPでいいだろ。
なんとなく語感は似てるだろ?

レガシープレイヤーならCTGというデッキを知っているであろう。

CTG (正式名称 Counter-Top Goyf)

相殺+独楽のソフトロックを搭載したコントロールデッキで、
序盤のブロッカー兼フィニッシャーにタルモゴイフを採用したデッキである。


サンプルレシピを以下に示す。

4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《Tundra》
3《Tropical Island》
3《Volcanic Island》
2《島/Island》
1《森/Forest》
1《平地/Plains》

4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

4《相殺/Counterbalance》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
4《Force of Will》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3《炎渦竜巻/Firespout》
2《対抗呪文/Counterspell》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》


これはエターナルパーティ6位となったデッキだ。
とてもよく練られたデッキであると思う。


しかし、このデッキは初心者に優しくない。



そこで、このデッキを雛形に、より初心者に優しいCTGへ改良していこうと思う。




まずは、土地から見ていこう。

4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《Tundra》
3《Tropical Island》
3《Volcanic Island》
2《島/Island》
1《森/Forest》
1《平地/Plains》


フェッチランドが9枚、デュアルランドが9枚、基本地形が4枚の計22枚となっている。

フェッチランド、これはいい。相殺独楽をうまく運用するためにも必要であろう。

しかし、デュアルランドは土地を伸ばしたいこのデッキにおいて、
不毛の大地の的になってしまうため、とても弱い。

そこで、このデュアルランドをすべて島に変更する。

4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
13《島/Island》


これで完璧だ。

これで不毛をケアするなどのプレイングは必要なくなり、
より自然にプレイすることが可能だろう。


次に、スペルを見ていく。


すると、以下のような扱いづらいスペルが入っていることに気づくだろう。

4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3《炎渦竜巻/Firespout》
1《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》


そう、これらのカードには共通の欠点がある。

それは 《Force of Will》のコストにならないことだ。
そのため、これらと《Force of Will》だけ抱えているときに悲しみを背負う結果となる。


それに、土地をすべて島にしてしまったのでそもそもプレイできない
プレイできないカードはいらない。


これらのカードそれぞれについて別のカードで代替することとする。

相殺デッキである以上、マナ配分は重要であり、それを崩すことなく入れ替えることを試みる。




・《タルモゴイフ/Tarmogoyf》

デッキの中核を担う《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、
序盤のブロッカーとフィニッシャーを兼ねているCTGの重要パーツだ。

この役割を担うのに必要な要素とは何だろうか。


まず、序盤のブロッカーとしてのタフネス
これは、火力とナカティルを考慮しての4以上が必要条件だと考えられる。

次に、フィニッシャーとしてのパワー
これは「相殺独楽さえ決まってしまえばフィニッシャーはなんでもいい」らしいので、
1あれば十分であろう。

青でこれらを満たすクリーチャーは何だろうか。



そう、《象亀/Giant Tortoise》だ。

Giant Tortoise / 象亀 (1)(青)
クリーチャー — 海亀(Turtle)
象亀がアンタップ状態である限り、象亀は+0/+3の修整を受ける。
1/1


《板金鎧の海うろつき/Plated Seastrider》でも上記条件を満たすのだが、
《象亀/Giant Tortoise》は《板金鎧の海うろつき/Plated Seastrider》にはない重要なポイントがある。

それは

Counter-Top Goyf
Counter-Top Giant Tortoise

そう、《象亀/Giant Tortoise》は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が担っていた、
CTGのGを含んでいるのだ。

つまり、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の代わりは《象亀/Giant Tortoise》で決まりだ。



・《剣を鍬に/Swords to Plowshares》

1マナの優秀な除去。
CTGの序盤を支える優秀なスペルだ。

だが、青にも1マナの除去は存在する。

Pongify / 猿術 (青)
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。そのクリーチャーのコントローラーは、緑の3/3の類人猿(Ape)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。


《剣を鍬に/Swords to Plowshares》のライフ回復がトークンに代わっただけであり、
何の問題もない


《剣を鍬に/Swords to Plowshares》の代わりは《猿術/Pongify》で決まりだ。



・《炎渦竜巻/Firespout》

中盤の除去、特に小型のクリーチャーを展開するデッキに対してアドバンテージを得るために用いるカードだ。

小型のクリーチャー、これは2マナ以下のクリーチャーと考えて問題ないだろう。
アドバンテージ、これはせいぜい1対2交換ができればいいだろう。


2マナ以下のクリーチャー、1対2交換……もうわかっただろう。


そう、《不忠の糸/Threads of Disloyalty》だ。


これに関してはほかに良いカードがあるかもしれないが、
思いつかないので、とりあえずこれでよしとする。



・《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》

3枚目の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でいいだろう。




最終的なデッキは以下のとおりだ。

4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
13《島/Island》

4《象亀/Giant Tortoise》
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

4《相殺/Counterbalance》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
4《Force of Will》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《猿術/Pongify》
3《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
2《対抗呪文/Counterspell》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》


これが初心者(のサイフ)に優しい次世代の(青単)CTGだ。

みんなもこれを使って大会上位に名を連ねてくれたまえ。





※もちろん負けても私は一切責任を負いません。
もみ消し+不毛+リシャポ のマナ拘束戦略を使ったデッキが組みたいと思った。

どうせならリシャーダの海賊共をいれてひたすら土地を攻めれば良いと思った。

↓ たたき台。
「やるデス☆パイレーツ」
4:《リシャーダの巾着切り/Rishadan Cutpurse》
4:《リシャーダの追いはぎ/Rishadan Footpad》

4:《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》

4:《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
4:《断絶/Snap》

4:《もみ消し/Stifle》

4:《魔力の乱れ/Force Spike》
4:《目くらまし/Daze》
4:《Force of Will》

4:《不毛の大地/Wasteland》
4:《リシャーダの港/Rishadan Port》
16:《島/Island》


ひたすら4枚差しでやる気が感じられないが、
ちょっとこれをたたき台にして調整してみる。

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