今回はマナ拘束によって得られるテンポアドバンテージについて紹介しよう。

マナ拘束に関してもこれまで計算してきた方法で計算が可能だ。

例えば、もみ消しでフェッチランドの起動をもみ消した場合、相手のテンポがどうなるかというと、

1T:1→0 (-1) ← もみ消し
2T:2→1 (-1)
3T:3→2 (-1)
...

さて、わかるだろうか、もみ消しを撃ったターンから毎ターン1マナのテンポを奪うことができる。
それに対し、自分はもみ消しをプレイするために1マナのテンポを失っているため、0→1→2... となり、次のターンにはテンポアドバンテージを得ることができることとなる。

ではSinkholeの場合はどうだろう?
Sinkholeは2マナのため、-1→0→1... となり、 テンポを得ることができるのは大体2ターン先となる。

石の雨ならば3ターン先。
有効に利用できるかどうかは怪しいだろう。


これらを比較してみると、使えるタイミングに制限があるとはいえ、もみ消しはテンポアドバンテージを失うことがないため、テンポアドバンテージを得る手段としてはかなり有用であることがわかる。


では、不毛の大地はどうだろう?
実はこれは双方毎ターン1マナテンポを失うため、±0となる。


テンポアドバンテージを失うのに、なぜ強いのか。

まず、第一に自分がすでにマナを必要としていない場合。
これは自分はもともと使う予定がなく失うはずだったテンポを有効利用できるため、疑似的にテンポアドバンテージを得ていることになる。

第二に、テンポアドバンテージは双方のテンポの総量が少ないほど効果的に働くためである。
前回までに話したように、テンポは毎ターン増えていくため、自分が使いきれないマナが出てきたときがテンポアドバンテージの賞味期限なのである。
テンポデッキの場合、得たテンポアドバンテージはクロックに変換するため、クロックの寿命を伸ばすためにもテンポアドバンテージの賞味期限を伸ばすことが大事なのである。
そのような理由から、テンポアドバンテージがとれてクロックに変換したら、積極的に不毛の大地を使い、テンポ総量を減らしておくべきである。


今回はマナ拘束から得られるテンポアドバンテージについて説明した。
次回は目くらましというカードに着目して少し掘り下げたい。

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